補助金と大企業
ある日、大阪に出張するため和具発7:35分の英虞湾定期船に乗った、賢島には8:00に到着予定だ、難波行き特急が8:00発これには乗れそうにない、次の難波行きの特急は9:00、一時間賢島で待とう。
なぜ不便なダイアになっているのか、その時間帯だけだと思い他の時間帯のダイアも確認したが9:00到着、難波特急9:00発となっている、近鉄電車との乗り継ぎを無視した運行ダイヤとなっている。英虞湾定期船のダイヤ改正は平成22年を最後に行われていない。電車は毎年行われる事を考えると少ないと言える。ダイヤ改正をなぜしないのかを考えると要は「間崎(まさき)」にあった。間崎は有人離島(人口約95人)離島航路整備法に適用され船舶事業社には国庫から補助金が出る。和具〜間崎〜賢島はその対象で必ず間崎を航路に組み入れる必要がある。ダイヤに利便性は関係なく運行の事実で補助金を受ける仕組みが出来上がっている。
この構図では観光客は賢島止まり、拍車をかけるのがエスパーニャクルーズ(発着、賢島)である。観光客は賢島で観光を済ます。英虞湾定期船とエスパーニャクルーズを運営する志摩マリンレジャー(主要株主 近鉄レジャーサービス 100%)は補助金航路と売上航路を使い分けしていると考えられる。賢島では近鉄資本がホテル、鉄道、航路を掌握している。観光客を逃がす英虞湾定期船のダイヤ改正は都合の悪い話なのである。そこに問題の本質が見え隠れする。
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